真冬の日、学校からの帰りに偶然通りかかった公園で同級生の弥生が泣いているのを見つけた。聞くところによると、彼女は家に帰ったら置手紙を残して母親がいなくなっていたという。それを聞いた俺は、彼女を放っておけず家に連れて帰ることにした。家に着くと、元ヤンの母に事情を説明した。すると母は、弥生にしばらく家で過ごすよう提案した。二人きりで暮らしていた母子家庭の俺たちの生活は、予期せぬ形で新たな構成を迎えることになった。弥生は初めは戸惑っていたが、温かい我が家の環境と母の明るい性格にすぐに溶け込んでいった。やがて弥生はうちに馴染み、皆で協力しながら新たな生活が始まった。この出会いが俺たちの未来を大きく変えることになるとは、あの時はまだ誰も思っていなかったのだ。