1992年、若くして脚光を浴びていた宮沢りえは、母親の「りえママ」という強烈なプロデューサーの存在に翻弄されていた。当時、人気絶頂のビートたけしとの共演チャンスをものにするため、母は大胆な策略を仕掛ける。海外ロケ中、たけしの滞在するホテルの部屋に無理やり送り込まれた宮沢。突然の訪問に驚いたたけしは、彼女に「早く帰って寝なさい」と優しく諭す。その場は何事もなく終わったが、この出来事は二人の間に特別な絆を残した。一方で、母親は娘の恋愛にも徹底的に口を出し、自ら決めた相手以外は認めなかった。それでも、宮沢の女優としての成長を見守るたけしは、「普通、娘をヌードにさせようとする親なんて信じられない」とまで批判し、彼女を陰ながら支え続けた。