第二十回アジア競技大会ご出席のため、天皇皇后両陛下は皇居を出発し、羽田空港から特別機で中部国際空港へ向かわれました。雅子さまは、柔らかなグレージュのパンツスーツに真珠のネックレスを合わせ、移動の装いでありながら、元外交官らしい知的な気品を漂わせていらっしゃいました。空港では、深く丁寧にお辞儀を重ね、車窓越しにも沿道の人々へ温かな笑顔とお手振りを続けられます。その一つ一つが、見る者の胸を静かに打ちました。やがて名古屋市瑞穂公園陸上競技場で開会式に臨まれると、雅子さまは鮮やかなロイヤルブルーのドレス姿へ。会場の空気を一瞬で明るく変える、格調高い美しさでした。日本選手団の入場では、陛下のご発案による立ち上がりと手拍子で選手たちを迎えられ、雅子さまはそのリズムを崩さぬまま自然にお手振りへ移られました。完璧すぎる調和、その気品あふれるお姿に、周囲は思わず息をのみました。会場は感動に包まれ、歴史的な一夜は深い余韻を残しました。