結婚の挨拶に行った俺は、婚約者・あやめの父、佐藤高明に一方的に罵倒された。「貧乏人がうちの娘と結婚だと?親の顔が見てみたい!」 そう言われた瞬間、俺は静かに答えた。「喜んで」。高明は鼻で笑ったが、俺は本当に両親を連れて行くと告げ、席を立った。数日後、約束通り店へ招かれた高明は、俺の両親の顔を見るなり凍りつく。父と母は、四十年前に住む場所も金もなかった彼を、二階に住まわせ、飯を食わせて働かせた恩人だったのだ。 しかもその店のツナチャーハンは、彼が忘れられない味だった。追い詰められた高明は、会社のハラスメントや不倫まで暴かれ、社長の座も家庭も失った。 一方、俺とあやめは、ようやく胸を張って結ばれた。