九月十二日、天皇ご一家は戦後八十年を記念して長崎へのご出発をされました。この旅で注目を集めたのは、愛子さまと雅子さまの品格ある着回しでした。空港に到着された愛子さまは、両陛下とは別の車から先に降り立ち、深々とした一礼で両陛下を迎え、その静謐な佇まいに多くの国民が感動しました。さらに、この時の母娘の服装が注目を浴びました。愛子さまは三重県での初の地方単独公務で訪れた際の装いを再び選ばれ、雅子さまは以前インドネシア訪問でまとわれた千鳥柄のジャケットに黒いパンツを合わせられました。この統一感ある装いが、ご一家の連帯感を引き立てました。千鳥柄には、幸運と前進の意が込められており、今回のご訪問が平和と未来への歩みを表しているように感じられました。この母娘の着回しに、国民は息をのむ思いで見つめました。