【酷道じゃなくね?】というタイトルだが、国道151号の奥三河区間は、むしろ表情豊かな山岳ドライブだった。新城市の「もっくる新城」を出発し、飯田線と並走しながら鳳来町、東栄町、そして豊根村へと進む。道端には新東名の案内、酒蔵の看板、湯谷温泉への分岐、そして中央構造線を示す地形の説明が次々と現れ、単なる国道ではない奥行きを感じさせる。やがて本長篠、湯谷温泉、鳳来寺山パークウェイの入口を過ぎるころには、山の気配が一段と濃くなる。梅の里、高い橋梁、工事中のトンネル、通行止め区間まで重なり、道は険しさと観光地の魅力を同時に抱えていた。終盤、東栄町へ入ると、天竜川水系への分水嶺を越える瞬間が待つ。酷道というより、奥三河の自然と暮らしを映す一本の物語である。