2024年1月、和歌山市内で撮影されたドライブレコーダーの映像が、煽り運転の発端を物語ります。この映像には、黒いホンダ・オデッセイが急加速・急ブレーキを繰り返しながらバイクを執拗に追い詰める姿が克明に記録されていました。その上、この車両には前面ナンバープレートが装着されておらず、明らかに違法行為が行われていました。恐怖を感じた被害者は警察に通報しましたが、「ナンバープレートが不明では出動は困難」という対応を受け、さらに証拠映像の提示を求められるなど、事態は進展を見せませんでした。絶望した被害者がユーチューブのチャンネル「彩度サロン」に提供したことで事態は急転。動画が公開されるとネット上で瞬く間に炎上し、警察の怠慢な対応が多くの批判を浴びます。その後、提供されたSNS情報や車両の特徴を基に加害者が特定され、会社員の松田容疑者(37歳)が道路交通法違反の疑いで逮捕されました。事件は松田容疑者の罰金37万円との略式起訴で決着を見るも、軽い処分に世論は厳しい目を向け続けています。この一件を通じ、SNSと市民の声が不作為の警察を動かす力を持つことが明らかとなりましたが、一方で警察の初動体制には多くの課題を残しました。社会的制裁を受けた松田容疑者のその後の姿は、いまだ闇の中です。