朋美は二十六歳、姉・千夏の身代わりとして、五十五歳の山田サスケと結婚することになった。初めて訪れた山奥の古びた小屋で、サスケはにこやかに笑い、「ここはただの荷物置き場だ」と告げ、裏手のプライベートヘリポートへ案内した。これまで父と姉に虐げられ、自由を奪われてきた朋美にとって、その非日常は驚きと戸惑いでいっぱいだった。しかし、サスケは穏やかで知的、彼女の話に耳を傾け、野菜作りや自給自足の生活を優しく教えてくれる。朋美は次第に、彼とならどんな困難も乗り越えられると感じ、心から安心した。父と姉の理不尽な支配から解放され、新しい人生が始まる。山小屋からヘリで移動し到着したのは、広大な土地と豪邸。サスケの資産と優しさに触れ、朋美は初めて自分の意思で幸福を選ぶことができたのである。