兵庫県政を揺るがした一連の問題で、再び注目を集めているのが、元西播磨県民局長が使用していた公用パソコンに保存されていたとされる私的情報である。政治団体代表の立花孝志氏らが、その一部を動画サイトやSNSで取り上げたことで、問題は一気に県内外へ広がった。神戸新聞は、この私的情報が公用パソコン内にあったとされ、県の第三者調査委員会が「県保有の情報と同一で、県職員から漏れた可能性が極めて高い」とする報告書を公表したと報じている。焦点となったのは、単なる私生活の問題ではない。県民の税金で整備され、公務のために使われるはずの端末に、なぜ業務と無関係な私的記録が残されていたのか。そして、その情報がなぜ外部へ流出し、政治的な文脈の中で拡散されることになったのか。この二つの疑問が、県政への信頼を大きく揺さぶった。立花氏は、元県民局長をめぐる私的情報について強い調子で発信し、「複数の女性」との関係を示唆する内容を語った。しかし、その主張のすべてが客観的証拠で裏づけられているわけではない。TBSの報道では、立花氏が「物的証拠」を問われた際、目視ではなく「複数の人から聞いている」と説明したことが紹介されている。つまり、刺激的な数字や表現が独り歩きした可能性も否定できない。