ある日、実家で飼っていた黒猫のカノンが外から真っ白な猫を連れてきた。その子は美しい白猫だった。カノンとそのお友達が遊んだり並んでご飯を食べたりする姿はとても微笑ましいものだった。でも、白猫は毛並みも良くて首輪もつけているから、きっと野良猫じゃないだろうって思ったんだ。そこで白猫の飼い主に届くように首輪に手紙を結びつけることにした。翌日カノンが帰ってきた時、首輪に新たな手紙が付いていた。その手紙には「あなたの素敵な黒猫はカノンちゃんですね。とてもお行儀が良くて、我が家のルナも仲良く遊んでいます」と書かれていた。びっくりしながら手紙を読んで微笑んだ。その後、動物病院でルナちゃんの飼い主と初対面した。それがなんと今の僕の嫁との馴れ初めだったんだってさ。人生、どんな出会いがあるか分からないものだよね。