あんたは子供も産まずにケチケチ金ばっかり貯めて、とトメさんはいつも言ってた。結婚してからずっとそんな調子で、心の中ではイライラが募るばかり。でもある日、トメさんが体調を崩してしまい、介護が必要になった。私は心の中で静かに笑って、彼女に告げた。「介護に必要なお金は全部トメさんの貯金から出しますからね!」 彼女の顔が一瞬固まったのを見て、私はやっと自分の時代が来たと感じた。自分がどれだけ頑張って貯めてきたか、少しでも認めてほしかったのかもしれない。この状況の中で、自分の価値と努力を証明できた瞬間だった。トメさんの返答を待ちながら、心の中で静かにガッツポーズをした。