わずか660ccの軽自動車が、300馬力を誇るモンスターマシンたちを相手に世界ラリーを制覇する──その奇跡の物語は、スバル「ヴィヴィオRX-R」が生み出した伝説です。時は1993年、過酷さで名高いケニアのサファリラリーが舞台。当時のラリー界はトヨタ・セリカや三菱ランサーエボリューションといった名だたる強豪がひしめき、出場するマシンはいずれも280〜300馬力を誇るハイパワー車両ばかり。そんな中、スバルは異例の軽自動車で参戦を表明。常識外れの挑戦が、世界を驚かせました。わずか64馬力だった市販仕様のヴィヴィオRX-Rは、ラリー仕様に徹底改造され、120馬力にまで躍進。加えて徹底的に軽量化を施し、その車重はわずか760kg。同時代のラリーマシンと比べても300kg以上軽く、一級品のコーナリング性能を誇りました。