学年最下位だった貧しい高校生と、余命1年を宣告された伝説の塾講師。二人の出会いが、奇跡の合格物語を生み出した。受験界で「東大合格への最短ルート」と呼ばれるカリスマ講師・神崎誠。これまで91人もの生徒を東京大学へ送り出してきた彼は、誰もが認める成功者だった。しかし、その華やかな実績の裏で、神崎は脳の病による余命1年という過酷な現実を突きつけられていた。人生に絶望し、自分の残された時間に意味を見失った神崎が、ある夜、路地裏で出会ったのは新聞配達をする高校2年生・星野美咲だった。貧しい環境の中、勉強する機会さえ十分に得られず、学年最下位だった彼女。しかし、美咲の中には諦めない強さと、かつての神崎自身が持っていた純粋な夢があった。「お前、人生を変えてみないか」神崎は残された命のすべてを、美咲の未来に注ぐことを決意する。厳しい指導の中で、美咲は少しずつ成績を伸ばし、東京大学合格という大きな目標へ近づいていく。そして迎えた合格発表。しかし、その2日前、神崎は病によって意識不明となってしまう。果たして美咲は恩師に最高の報告を届けることができるのか。人生の最後に、一人の人間が残せるものとは何か。夢を失った少女と、時間を失った講師が起こした奇跡の物語は、多くの人の心を揺さぶる感動の記録となった。