平安時代の政権争いが描かれ、藤原道長とその権力に反発する藤原氏の子でかと高江兄弟の対立が中心に展開されます。道長政権成立後、彼らは道長の急激な台頭に反発し、やがて政界での対立が激化します。特に苦業会議の場では道長への敵対が露骨になり、ついには実際の争いにまで発展しました。物語のクライマックスでは、藤原兄弟が火山院を襲撃するという衝撃的な展開が描かれますが、これは平安時代における政治闘争の一端を示すものでした。この事件は藤原氏の内部抗争を含め、広く政界に波紋を広げることとなり、後々の藤原氏中系の没落にもつながっていきます。興味深いのは、藤原行成が重要な政治的役割を果たしながらも、その人物評価には賛否があった点で、この複雑な人間関係や権力構造がドラマ全体の骨組みとなっています。