まひろは女房としての務めを終えた後、飛立ちの報告を道長に告げます。その際、彼女は道長との対話において、自分が長年心を寄せ続けた相手への未練を断ち切り、新たな人生を歩む決意を示します。彼女の毅然とした態度は、物語全体に深みを与え、視聴者の心に強く響きます。また、彼女の旅立ちを機に道長は出家を決意し、その心情がドラマの中で描かれます。彼の出家は失恋のショックに見えるかもしれませんが、仏教への深い信仰心や内面的な掘り下げがかかわっていることを示唆しています。さらに、かつて険悪だった真ひと肩子の親子関係は信頼に満ちた穏やかなものへと変化し、源氏物語を通じてその絆が描かれます。この物語は、人生の転換点や内面の強さ、別れの重みを視聴者に伝え、期待が膨らむばかりです。物語全体に散りばめられた意図が、視聴者の心に多くの感動を与えています。