「ひっ……!」 小さいころから昆虫が大嫌いだった私。同居していた弟の“悪ふざけ”に悩まされていた。ある日、彼が私の机に昆虫図鑑を置いた。そのリアルすぎる表紙にぎょっとして、思わず身を引いた勢いで床に頭をぶつけて気絶。そして目が覚めた時、私は自分の体が動かないことに気がついた。雷が轟く嵐の中、私が倒れたことにようやく気づいた弟と両親は慌てて救急車を呼ぶか警察に連絡するかで混乱。最終的に警察のパトカーが到着し、病院へ緊急搬送された。医師によると、とっさの判断がなければ命が危なかったらしい。「不運な事故」と家族は説明したが、悪ふざけに罪悪感を覚えた弟はその後、自分の過ちを悔い改めることに。けれど、弟自身もその事件をきっかけに昆虫恐怖症になったのだった。