中日ドラゴンズは、柳勇也選手、小笠原慎之助選手、ライデル・マルティネス選手など、先発、中継ぎ、抑えと充実した投手陣を揃えています。しかし、昨シーズンからの課題である打撃陣は今シーズンも沈黙を続け、結果として二年連続で再会を味わうことになりました。そんな中、指導者として定評のあった中村紀博氏が2023年シーズン限りでの退団を発表。その背景には、監督である立浪和義氏との指導方針の不一致から来る確執が噂されていました。今回は、立浪監督と中村氏の間に一体何があったのか、徹底調査しました。中村紀博氏と立浪監督の最初の出会いは2007年、メジャーから帰国した中村氏が中日に育成選手として入団した時でした。契約交渉が難航し、オリックスを退団した中村氏は、中日の球団テストを受けることになり、その際に立浪監督との最初の対話が始まりました。立浪監督の「気を使わなくていいから、今まで通りにプレーしてくれたらチームのためになるから」という言葉が、中村氏の心を救いました。