最近、疲れやすく、冷え性や肌荒れ、さらには太りやすさに悩んでいるという悩みを持つ人が増えているが、その原因の一つが「タンパク質不足」だと言われている。私たちの体は、水分や脂質を除くとほとんどがタンパク質でできており、筋肉や骨、皮膚、爪などの主成分は全てタンパク質だ。つまり、タンパク質が不足すると、これらの部分が正常に機能せず、体調が悪化するのだ。例えば、筋肉が減ると基礎代謝が低下し、結果として太りやすくなる。年齢を重ねると体重が増加しやすいのも、筋肉量が減り基礎代謝が落ちるからだ。また、肌のハリやツヤを保つためには、化粧水よりもタンパク質を積極的に摂取する方が効果的。さらに、冷え性の原因もタンパク質不足にあることが多く、食事後に体が温かくなるのは食事誘発性熱産生と呼ばれ、タンパク質がその生成に大きく関与している。体温を維持し、脂肪を燃焼させ、病気を予防するためにも、日々の食事でしっかりとタンパク質を摂ることが大切だ。