6000年前、千葉県の地形はまったく違っていた。ガリガリと削られたようなその地形は、想像を絶する光景を私たちに見せてくれる。6000年の間に、多くの歴史が刻まれてきた。例えば、600年前の競馬の賭けで盛り上がっていた時代。あの頃は女性も多く参加していたと聞く。競馬の熱狂は、地域全体を巻き込む大きなイベントだったようだ。それでも、徳川家が力をつけるとともに、この地の開発が進んでいく。東京湾の埋め立てが進み、今では当たり前のように存在する街並みも、かつては海の一部だった。温暖化が進めば、また水辺が近づくのかもしれない。江戸川の風景が変わった理由も、歴史を紐解けば納得できるだろう。