雅子さまの外交デビューは、皇室入りからわずか一ヶ月後に行われました。その一方で紀子さまは、結婚後五ヶ月経ってからの外交デビューでした。このタイミングの差以上に、当時の映像からは大きな違いが見て取れます。紀子さまのデビュー日は1990年11月12日、平成時代開始の記念すべき日でした。緊張の中、儀式に挑む様子は、衣装と歩きに不慣れでぎこちなさが漂います。それでも無事に役目を果たしましたが、コミュニケーションの壁に直面した場面もありました。対照的に、雅子さまは1993年7月の東京サミットで初外交に臨みました。まだ皇太子妃としての教育途中にもかかわらず、世界の要人と堂々と接し、通訳なしで話す姿に周囲の評価は高く、デビューは大成功でした。この違いの背景には、幼少期の国際経験が大きく影響したのではと考えられます。