浅田信は母校の小学校で教師として児童たちの愛国心を育むために熱心に授業を行っていますが、結婚には関心がありません。ある日、若松節子が訪れ、父裕太郎の親友だった彼女の夫の話を聞き、若松家の次男である二郎との見合いに応じます。見合いの日、信と二郎は互いに結婚の意思がないことを確認し、そこから会話が弾みます。 その後、信の家族は悲しい知らせを受け、妹の乱子は引きこもってしまいます。信は彼女を励まそうとしますが、感情が爆発してしまいます。一方、東京では柳井貴がスランプに陥り、悩んでいる最中に縁談の話を聞かされます。若松次郎は再度浅田家を訪れ、信に結婚の申し込みをしますが、信は教師を続けたい気持ちを打ち明け、結婚を正式に断る決意をします。 最終的に、信は自分の思いを正直に話し、二郎の優しい言葉に心動かされます。二人は別れを告げますが、信は思い直して全力で走り次郎に追いつき、結婚を申し込む決心を固めます。信の心の変化と成長が描かれ、戦争の影響を受けながらもそれぞれが自分の道を模索する姿が映し出されています。