明治初期、22歳差婚をした大関千佳(和モデル)は想像を絶する婚姻事情に直面していた。夫・渡辺福之進(亀吉モデル)は名士であり、戊辰戦争の英雄として名を馳せた人物だったが、悲劇はその家庭生活から始まる。福之進には複数の妾とその間に5人の男児がおり、千佳が生んだ長男は「六郎」と名付けられた—彼が6番目の子供であることを示す名前だった。妾を持つことが現代では信じ難いが、当時の法律では合法。千佳は次第にその現実に苦しみ、社会の支えを得られない中で大胆な決断を下す。夫と縁を切り、親権を奪い返して子供たちと共に東京へ。そして英語を学びキリスト教徒となり、看護婦への道を歩み始めた。この物語は自由を求めた勇敢な女性の軌跡であり、明治の社会制度に対する疑問を投げかけるものだ。朝ドラ「風薫る」の背景を知ることで、劇中の台詞はさらに深みを増すだろう。