そこは本当に都会の23区内にあるのかと疑いたくなるほど、妙見島は自然に包まれている。千葉県と東京都の境界線沿いに位置し、この島は川に囲まれた小さな緑の楽園だ。浦安駅に降り立つと、歴史と現代が混在する街並みが広がり、船宿や古くからの生活の息吹きを感じることができる。妙見島には、地域の歴史を物語る神社や工場が並び、まるで昭和の時間を彷徨うかのような錯覚に陥る。工場の雑然とした雰囲気と、川の静けさが対照的で、どこか異世界に踏み込んだような感覚を覚える。島を歩くと、その狭さを感じながらも、都会の喧騒を忘れさせるゆったりとした時間が流れる。妙見島は、境界線のその先にある、不思議な魅力溢れるスポットなのだ。