昔、鳥取は数多くの島々が点在する海で、その周囲には山からの砂が集まり砂丘が形成されたと言います。この砂丘が広がり、やがて湖山池として人々に知られる場所が生まれたのです。湖山には欲深い長者の伝説があります。彼は田植えを一日に済ませようと多くの人を集めましたが、突如山からもたらされた問題で作業が遅れます。そこで、長者は金の扇を取り出し「太陽よ、戻れ！」と念じたところ、沈みかけた太陽が再び空に昇り、作業を完了させることができました。しかし、次の朝、田んぼは池に沈んでしまっていたのです。