終戦から5か月後、混乱の続く日本。食糧難や戦争孤児が溢れる中、ヒロインの信は自身の戦争教育を後悔し、教師を辞めることを決意します。その後、彼女の夫・次郎が亡くなり、信は深い悲しみに包まれます。突如高知に向かうことになった信は、焼け野原で再会した隆との対話を通じて、正義の不確かさを痛感しつつも、亡き夫の日記から彼の夢を読み解き、彼の思い出を胸に刻み、新たな人生を歩もうと決心します。闇市では高知新報の入社試験を受け、自らの過去と向き合い、新たな未来を切り開こうとする姿が描かれます。信は、かつて愛国の鏡と呼ばれた自分を乗り越え、確かなものを見極めるために記者としての道を歩み始めるのです。