昭和仮面ライダーシリーズの中でも、『仮面ライダーX』が大きな人気を獲得できなかった理由については、現在でもさまざまな考察が語られています。その背景には、当時の子どもたちが求めていたヒーロー像との違いがあったと言われています。『仮面ライダーX』では、シリーズで初めて専用武器を使った戦闘スタイルが取り入れられました。しかし、それまでの先輩ライダーたちは自らの肉体を武器に敵と戦う姿が強く印象に残っていたため、武器に頼る戦い方に違和感を覚える子どもも少なくなかったようです。また、変身システムや特殊な装備など、新しい要素を多く取り入れた一方で、その設定が当時の視聴者には分かりにくく感じられた部分もありました。革新的な挑戦であったものの、従来の仮面ライダーらしい力強さを求めていたファンには受け入れにくかったのです。