首都圏の大学に暗い影を落とす赤字問題。少子化と共にその厳しさを増している現状を、今回私たちは各大学の決算データから明らかにしました。特に注目したのは三年以上連続で赤字を計上している5つの大学です。まず、千葉県市川市にある和洋女子大学。22年度の約8.9億円から、24年度には約14.3億円と急増する赤字額が深刻です。広報費や光熱費の上昇、維持コストの増加に対し、収入減少が追いついていない構造。このままでは苦境を抜け出す道筋は不透明です。次に、東京都北区の東京聖徳大学。実務志向の学部が特徴ですが、22年度800万円の赤字から24年度には2.5億円に達しました。学生数の減少が主因で、人件費や教育経費の増加がこれに拍車をかけています。東京精鋭大学は更に深刻です。小規模な食品栄養分野特化の大学で、24年度には赤字額が約2.3億円に拡大。学費収入の減少が経営の柱を揺るがしています。跡見学園女子大学も例外ではありません。文学や心理を強みとするも、22年度黒字から一転し、24年度には11億円以上の赤字に。想定以下の入学者数が痛手です。そして最後に神奈川大学。こちらは設備投資による収支変動が激しく、24年度には再び1.5億円の赤字に陥りました。