上沼恵美子が本気でブチギレた相手、それはあるお笑い芸人だった。 彼女が芸能界で最も許せないのは、実力より先に礼儀を欠くこと。とくに挨拶をしない態度には、決して目をつぶらない。事件は、フジテレビの番組収録前に起きた。その芸人は、上沼の楽屋へ顔を出さなかったのだ。 その報告を受けた上沼は、表情を変えずにマネージャーへ告げた。 「今日、あの子とは絶対に絡まへん」そして収録が始まると、その宣言は現実となる。上沼はその芸人に一言も話しかけず、視線すら向けない。まるで最初から存在しないかのように、徹底して無視し続けた。 笑いで勝負する世界で、これは何より重い制裁だった。舞台上で立つ者として、礼を欠いた代償はあまりにも大きい。 上沼惠美子の怒りは静かで、しかし確実に相手を追い詰めた。