里谷多英は、かつて日本中を熱狂させた女子モーグル界の伝説的存在だった。小学6年生で全日本スキー選手権を史上最年少優勝し、1994年には17歳でリレハンメル五輪に出場。1998年長野オリンピックでは、日本のモーグル史上初となる金メダルを獲得し、一躍国民的スターとなった。しかし、その輝かしい人生には大きな試練もあった。2005年、六本木のクラブでの泥酔騒動により書類送検され、所属先から処分を受けるなど世間を騒がせた。結婚生活も破綻し、引退後は孤独や葛藤と向き合う日々を過ごしたという。2013年に現役引退を表明した里谷は、その後フジテレビに入社。「常識ある社会人になりたい」と自らを律し、少しずつ信頼を取り戻していった。現在はフジテレビ事業局の副部長として、舞台や歌舞伎、美術展など多彩なイベントを手がけている。栄光と挫折、そのすべてを経験した里谷多英。現在は新たな舞台で人々の笑顔を支えながら、第二の人生を力強く歩んでいる。