横綱・白鵬の現役時代、その数々の問題行動は相撲界を騒然とさせた。とりわけ2007年の九州場所での「前代未聞の物言い」は、多くの相撲ファンを失望させるきっかけとなった。その日の取り組み、関脇・嘉風に敗北した白鵬が、「立ち合い不成立」として自ら抗議を申し立てた場面は、会場全体を緊張させた。土俵に戻らず抗議を続けた白鵬の姿勢に対して、実況の藤井康夫アナウンサーも「これはいけません」と公然と苦言を呈したほどだ。この事件をきっかけに白鵬の「横綱としての品格」に疑問の目が向けられるようになった。勝利への執着が行き過ぎたのか、横綱としての模範を示せなかった場面は他にも少なくない。例えば、優勝インタビューでの不適切な発言や、観衆への三本締めの提案などは批判を浴び、協会からの厳重注意を受ける結果となった。現在、部屋の親方として弟子を育てる白鵬だが、現役時代の素行不良や品格問題の教訓をどこまで指導に活かせているのか。相撲界を牽引した大横綱として、その「闇の真実」を乗り越え、次世代の名横綱を育てるのか、注目が集まっている。