ソフトバンクホークスの俊足、周東佑京。その背番号「23」から「20」への変更には、亡き母との深い絆が込められている。彼の母は闘病中、周東が日の丸を背負って活躍する姿に心から喜び、一時的にも体調を回復させたと姉から聞かされた。彼女のその思いは周東にとって生涯忘れることのできないものだった。しかし、その大会の終了後、母は病に勝つことができず、若くして永遠の眠りについた。覚悟はしていたつもりでも、突然の別れは周東の心に深い洞窟を開けるように響いた。母からの連絡が途絶えた現実を受け入れるには、長い時間が必要だった。そんな中で、彼を支えたのは野球だった。試合に集中することで心を紛らわせ、家族やチームの励ましにより、彼はシーズンを乗り越えることができた。「野球があったからこそ、前へ進むことができた」と語る周東。そして母への想いを込め、かつて野球の楽しさを彼に教えた母の原点を象徴する背番号「20」を選んだという。