井手らっきょの現在が、改めて注目を集めている。1981年、21歳でモノマネ芸人として芸能界デビューを果たした彼は、1980年代後半に大きな転機を迎えた。たけし軍団の草野球でその才能を見出され、ビートたけしから「お前面白いな、軍団に入るよ」と声をかけられたことが、彼の人生を大きく変えた瞬間だった。その後、人気番組「スーパージョッキー」では体を張った企画に挑戦し、100メートル走11秒89という驚異的な身体能力を武器に「芸能界最速ランナー」としても知られる存在となった。しかし、順風満帆な芸能生活の裏では苦労もあった。2005年に出演した「マネーの虎」では、元プロ野球選手による野球塾の構想で番組史上最高額となる2270万円を獲得したものの、熊本で開校した野球塾は資金難や経営問題により閉鎖。さらに川崎で経営していた「ラッキョの小部屋」も閉店し、数千万円規模の借金を抱えたとも言われている。2016年の熊本地震をきっかけに、井手らっきょは地元での生活を大切にしながら、東京での芸能活動も続け、少しずつ再起への道を歩んできた。