1979年、15歳の時に演出家・寺山修司に見出された三上博史は、その才能を開花させていく。1987年の映画『私をスキーに連れてって』、翌年のドラマ『君の瞳を逮捕する』で人気を確立し、1990年には『世界で一番君が好き』で浅野温子との共演が話題となり、トレンディドラマを代表する俳優へと成長した。また、『あなただけ見えない』などでも強烈な印象を残した。しかし、30代後半になると、三上は自身の美意識との葛藤に直面する。「カメラに映る資格がない」とまで語り、映像作品から距離を置く決断をしたのだ。転機となったのは2003年。寺山修司没後20年記念公演で舞台に立ち、生の演技が持つ力に衝撃を受けたことで、映像だけにこだわらない新たな道を見つけた。その後、舞台を中心に活動を続け、2004年のミュージカル『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』では主演を務め、圧倒的な歌唱力と表現力で観客を魅了。この作品での三上博史の姿は、今も伝説として語り継がれている。