トミー・ジョン手術からの復帰を目指し、2022年シーズンに挑んだ前田。しかし、シーズン初登板で勝ち星がつかず、苦しい日々が続いていた。そして迎えたデトロイト・タイガース戦。前田は4回まで無失点の好投を見せ、勝利投手の権利がかかった5回に突入。しかし、ピンチが訪れる。1発で同点にされかねない状況で、監督は交代を決断。リリーフが準備を始める中、前田はマウンドを降りることを拒否。ティングラー監督代行に「このまま行かせてほしい」と伝えたのだ。その情熱に応え、続投が許されると、前田は得意のスライダーで見事に三振を奪いピンチを切り抜けた。