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この子だけ、誰も選ばなかった... 7回目で声が聞こえた
2026/05/08
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譲渡会の日、華やかな会場には多くの人々が訪れ、小さな子猫たちの前には次々と新しい家族が決まっていく。けれど、僕だけ——薄い灰色の毛並みと少し垂れた耳を持つ僕だけは誰にも選ばれなかった。7回目の譲渡会でも結果は同じ。片付けが始まり、ケージに戻される僕は、「自分に何がダメなんだろう」と自問した。その時、不意に感じた視線。一人の女性が会場の端で黙って僕を見つめていた。彼女はボランティアスタッフの沙耶佳さん。その目には温かさと覚悟が宿っていた。最後の片付けが終わろうとする瞬間、彼女は静かに言った。「この子、私が連れて帰ります」。その声は、僕の世界を変える扉を開いた。

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