2009年の全米オープンで、セリーナ・ウィリアムズは逆転目前まで迫っていた。だが勝負の要所で、主審である日本人審判からフットフォルトが宣告される。セリーナは激昂し、ラケットを叩きつけると、審判に向けて激しい暴言を浴びせた。会場の空気は一瞬で凍りついた。主審は冷静に対応し、すぐ大会スーパーバイザーを呼び寄せる。セリーナはその場で発言を否定しようとしたが、すでに観客も複数のカメラも、すべてを記録していた。やがて審判への侮辱と不適切な振る舞いが問題視され、セリーナには厳しい処分が下された。結果は失格。勝利は対戦相手の手に渡り、感情を爆発させた選手に待っていた結末は、あまりにも重い代償だった。