地方の製麺工場で班長を担当している私には、半年間雇ったベトナム人実習生4人が悩みの種でした。何度説明しても些細なミスが絶えない。「ラベル、向きを揃えて貼ってくださいね」と言うと、「わかりました、大丈夫です」と返事はいいものの、10分後にはラベルが全部バラバラの状態。私の耐える日々が続いていました。そんなある日、社長が「近所の佐藤さん、来週から入るから」と言いました。52歳の主婦で、20年間家庭に専念してきた佐藤さん。その初日、彼女がラベルを1枚貼るのに30秒もかかり、正直「やっぱりダメか」と思った次の瞬間、昼休みに休憩室で驚くべき光景を目の当たりにしました。佐藤さんが実習生たちと楽しそうに話し、家族の写真を見せてもらったり、親密に交流を深めていたのです。数日後、実習生の一人グエンくんがまたもラベルを200個分貼り間違え。怒鳴りそうになった私を制し、佐藤さんがホワイトボードに絵を描きながら丁寧に指導。結果、グエンくんは謝罪し、翌日から改善が目覚ましいものでした。3か月後には彼らのミスがほぼゼロになり、朝早くから準備に勤しむ姿が。