正田富美子さんの生い立ちは、今なお一部で関心を集め続けている。上海で生まれ、佐賀の士族出身とされる添島家に育ち、帰国後は雙葉高等女学校へ進学。そこで日清製粉社長・正田英三郎氏との縁が結ばれたと伝えられている。しかし、母方の記録や家系図の不明瞭さをめぐり、ネット上ではさまざまな憶測も語られてきた。確かな証拠がある話ではないものの、美智子さまを語る上で、富美子さんの存在は避けて通れない。名家の妻として、母として、静かに正田家を支えた女性。その一方で、華やかな皇室史の裏側に残る“空白”が、人々の想像を今もかき立てている。