七十六歳の藤田博子さんは、家族とともに広島県福山市から岡山県の名湯、辺野古温泉を訪れました。しかし、その楽しいはずの旅行は思わぬ形で悪夢に変わりました。あの日の夜、宿泊先のホテルで最後に夫が彼女を目撃した後、博子さんは忽然と姿を消しました。監視カメラの記録によれば、その夜9時12分、ピンクの小花柄の浴衣を着た彼女が温泉街から約1.2キロ南の道路を一人歩いている姿が捉えられました。その後、国道374号線沿いの店舗前に現れる彼女の映像も確認されましたが、手ぶらで歩く彼女は認知障害の影響で自宅の住所を話せない状態でした。