日本版サッチャーと称される扇千景氏は、その大胆な行動と決断力で知られる。彼女は自民党から1977年に出馬し、当選を果たした。そして2001年、日本の領海に侵入してきた北朝鮮の不審船に直面した時、扇氏の指導力が試されることになった。通常ならば警告のみに留まるところを、彼女は即座に威嚇射撃を指示。さらに船が引かない様子を見て、沈没させる命令を出す事に迷いは無かった。この時、扇氏は国を守る気持ちではなく、家族の元に帰る気持ちで行動したと言う。攻撃を受けた不審船は情報流出を恐れ、自爆し、海の藻屑と化した。そして扇氏は直ちにサルベージを指示し、北朝鮮の武器を発見するという驚くべき結果に至った。不審船を「交察戦」と呼ぶことにした扇氏は、国民への説明責任を果たす。その大胆な行動について記者から「やりすぎでは」と問われた際、彼女は「すごいでしょう、ウフフ」と返した。