1960年代、輝き始めた数多くの若手スターの中でも、小柳徹は一際強い存在感を放った。1948年8月18日に生を受けた彼は、幼少期よりその才能を見せ始め、15歳の時に映画デビューを果たす。彼の瑞々しい演技と澄んだ目には観客の心を掴む力があり、一躍スターの座へと駆け上がった。その後も続く人気映画への出演で、彼は日本映画界の未来を担う存在と見なされ、多方面からの注目を浴びた。しかし、栄光の裏では、彼の心には自らしか知らない孤独や苦悩が潜んでいたと言われている。人気とプレッシャーという両刃の剣が、彼の20年という短い人生の中で大きな影を落とした。そして、1969年3月24日──突然の訃報が日本中を震撼させた。彼の若すぎる死に、ファンや同業者たちは深い悲しみに包まれた。「もっと見たい役者だった」「未来が楽しみだった」との声が、多くのメディアに溢れた。その溢れる才能を世に残しつつも、早すぎる幕引きとなった人生。小柳徹の存在は今なお、日本映画史に刻まれ、彼を愛した人々の心の中で生き続けている。