昭和の時代、ある昼食会でのこと。昭和天皇がメインディッシュの牛フィレ肉に一切手を付けず、料理がそのまま戻されたのです。不思議に思ったスタッフが確認すると、調理時に使われた糸を取り外し忘れていたことが発覚。当時、責任を負った秋山さんが急ぎ報告とお詫びをすると、昭和天皇は「他の皿には問題がなかったのか」と逆に心配され、それ以上の咎めは一切ありませんでした。平成時代にも、似たような出来事が起こります。ホタテと小海老のムースが提供された際、調理用ラップが外れずに出されてしまいました。黒田清子さんがこれを受け、「私のところで良かったです、気にしないでください」と微笑まれたそうです。その寛大な対応に、担当者は深く感動しました。