明美は、母の形見である大切な着物を夫のジュンが勝手に義母に譲っていたことに気づく。ジュンは悪びれた様子なく、自慢気に母親に喜ばれたと説明するが、明美は声を荒げて抗議し、夫婦間での深い溝が明らかになる。さらに、ジュンは妻の私物を売ってお金を作り出していたことが判明し、明美は夫との関係に絶望し、離婚を決意する。家を飛び出そうとすると、ジュンは借金取りに追われている様子が発覚し、状況はさらに悪化。明美は、一連の出来事の全容を夫に問い詰め、ギャンブル依存と金銭トラブルが原因であることを認識する。絶望的な状況に追い込まれた彼女は、義両親に事実を打ち明け、着物を取り戻すと共に離婚を決意する。義両親からの謝罪を受けつつ、ジュンが会社の金を横領していたことが発覚し、事態は刑事事件に発展することが明らかとなる。