江戸時代、吉原遊郭を舞台に展開される物語は、盲目の大富豪・鳥山兼校が高額な身請金を払って名妓・花の五代川を見請けするところから始まります。鳥山兼業は氷売業で莫大な財を築き上げた実業家であり、幕府公認の盲人職能組織「当道座」で最高位を持つ人物としてその名を馳せました。しかし、吉原での豪勢な活動や財力に注目が集まる一方で、その後厳しい財産没収と江戸追放という結末を迎えます。五代川のその後は諸説あるものの、確かな後日談は伝わっていません。このドラマでは、歴史に名を刻んだ鳥山兼業の波乱に満ちた人生が描かれ、その時代背景や幕府との緊張感も大きな見どころです。