吉岡里帆は、自身が女優を志すきっかけについて語った。彼女が育った京都には映画村があり、エキストラとして参加する機会があった。当時、宮崎美子や岡田純一が出演する映画の撮影を間近で見たことが、彼女に強い印象を与えた。「一瞬のシーンを大勢の人で、これほどまでに時間をかけて作り上げるのか」と、彼女はカルチャーショックを受けたそうだ。その後、彼女は映画監督志望の同級生と出会い、学生映画や演劇にも触れることになる。特に塚本平氏の作品に感銘を受け、演技に対する情熱を育んでいった。「自分の無力さを知っていたからこそ、何者かになりたかったんです」と語る彼女。吉岡は、自らの成長過程を振り返り、エキストラの経験が演技の世界に踏み出す契機となったと述べた。