700兆匹もいるのに…なぜ私たちは「海で一番多い生き物」を食べないのか?
2026/10/20
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700兆匹もいるのに、なぜ海で最も多い生き物は、私たちの食卓にほとんど上がらないのか。答えは意外だった。南極の海を埋め尽くすユーファーシアスペルバ、体長わずか6センチ、重さ1グラムの小さな生物だが、その総量は人類をはるかに超える。巨大な群れはソナーで岩壁と誤認されるほど密集し、最新の漁船なら一度に数百トンを吸い上げられる。だが、問題は捕獲後に始まる。死んだ瞬間、体内の消化酵素が自らの身を溶かし、わずか4時間でペースト状になる。さらに殻には高濃度のフッ素が潜み、むき身にしても大量処理は採算が合わない。かつてソ連が食料化を狙った計画も、養殖エビの普及で消えた。しかし彼らは消えたのではない。今ではサーモンの餌となり、美しい赤色と栄養を支え、オメガ3の原料にも変わる。南極の小さな命は、海の裏側で静かに私たちの食と健康を支えているのである。

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