サンドウィッチマンの伊達さんが語った、震災の影で長く語られない悲劇。震災から1年と少し経った頃、友人との飲み会に参加したが、そこにいない一人の友人がいた。その彼は東日本大震災で生き延びたものの、自宅は壊れ、愛する妻と命を宿した子供を津波で失った。妻は発見されたが、子供は見つからない。彼は来る日も来る日も懐中電灯を手に冷たい海の中を探し続け、ついに子供を見つけ出し、自分の手で丁寧に弔った。その後、仮設住宅で必死に生きようと努力し続けたが、心の傷は深かった。震災から1年後、彼は妻と子供を追うように自ら命を絶った。伊達さんは、「こうした悲劇がまだ多い。自分だけが生き残った苦しみを背負う人々がいる限り、震災は終わらない」と語り、今も義援金活動を続けている。