夫を亡くして三ヶ月。枯れたような日々を送っていた私に、義弟の高志が手を差し伸べてくれたのは、遺品整理の最中のことでした。あの大きな背中、静かな声、そして意外と力強い腕。重いタンスを持ち上げる彼の姿に、不意に夫の面影を探している自分に気づきました。転倒しそうになった私を支える高志の手。温かなその感触に、長い間凍りついていた心が少しずつ溶かされていくのを感じました。その時、彼が差し出したのは、亡き夫が残した最後の手紙。「どうか自分を許し、幸せになってほしい。」そう綴られた文字に、涙が止まりませんでした。