源義経を支えた静御前と里御前の生涯は、波乱に満ちたものでした。義経と親しい関係にあった二人の女性は、義経の兄である頼朝との対立によって悲劇の道を辿ります。静御前は敵である頼朝に捕まり、舞を披露するも子を奪われ絶望の縁に追い込まれます。里御前は娘を伴って義経と共に逃避行の末、平泉に逃れますが最終的に義経とともに命を落とすことになります。歴史に翻弄された二人の女性の物語は、文献の記述や伝承を通じてその足跡が様々な形で残されています。悲劇の生涯を歩んだ静御前と里御前のエピソードを紹介しながら、その歴史的背景に迫ります。