工藤公康が落合博満に衝撃の発言をしたのは、2013年の春季キャンプでのインタビュー中のことでした。工藤は落合の打撃技術に対して、思わぬ一言を口にしたのです。「落合さんのバット、絶対にコルクが入ってますよね。じゃなければ、あんなに飛ぶはずがない」と。これに対し、落合は激怒し、工藤の頭を叩きながら「バカかお前は」と一喝。しかし工藤は笑いながら、さらにその意見を押し通しました。落合のバットに関するこの発言は、野球界に大きな波紋を呼びました。しかし、時間が経つと、落合自身も工藤の意見を一理あると感じるようになります。実際、落合のバットは高品質な木材で作られており、その打撃音は特別なものだったと伝えられています。工藤は、落合の打撃を「見送ったと思ったところから突然バットが出てくる」と表現しており、その独特な打撃スタイルを高く評価していました。この出来事は、ただの冗談のように思えるかもしれませんが、落合と工藤という理論派の選手同士の深い理解とリスペクトの証でもありました。